「お金」については直接関係ないのですが、
でも生きる上で「選択すること」について
気づかされることが多くある本でした。
気づかされることが多くある本でした。
この本は、1993年のNY世界貿易センター爆破事件に関与したテロリストを
父に持つザック・エブラヒムさんが書いた本です。
彼は、イスラム過激思想に傾倒していく父のもとで育てられ、
もちろん父の思想は彼にも大きな影響を与えることとなります。
そして、のちに父親がテロリストとなり事件を起こし、
家族は大変困難で悲惨な暮らしを余儀なくされて
何度も何度も逃げるように引越しを繰り返し、
素性を隠して暮らしつづけます。
いじめを受けたり辛い経験をしながらも大人になった彼は、
成長する過程で少しずつ新しい世界、文化、
あらゆる人種の人たちと出会い、交流していくことで
父の思想とは決別し、
平和的で非暴力を望む道へと進んで行くことになります。
そして彼はこう言います。
「憎しみの中に育っても、『選択』することはできる」と。
彼の経験してきた苦労は計り知れません。
でも私たちもきっとどういった環境で育ってきても
自分で自分の道を「選択」することができるんだということに
とても力強いメッセージを感じました。
今、どんな状況であろうとも、
今、思うようにいかなくても、
今、人生を悲観するようなことがあっても
それでもこの先の道は自分で「選択」することができる。
自分で未来をデザインしていくことはできる。
だから、あきらめずに、流されずに、
強い信念を持って続けていくことが
大事なんだと思わされます。