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2016年7月12日火曜日

どんな環境であっても、未来は自分で「選択」することができる

テロリストの息子」という本を読みました。

「お金」については直接関係ないのですが、
でも生きる上で「選択すること」について
気づかされることが多くある本でした。

この本は、1993年のNY世界貿易センター爆破事件に関与したテロリストを
父に持つザック・エブラヒムさんが書いた本です。

彼は、イスラム過激思想に傾倒していく父のもとで育てられ、
もちろん父の思想は彼にも大きな影響を与えることとなります。

そして、のちに父親がテロリストとなり事件を起こし、
家族は大変困難で悲惨な暮らしを余儀なくされて
何度も何度も逃げるように引越しを繰り返し、
素性を隠して暮らしつづけます。

いじめを受けたり辛い経験をしながらも大人になった彼は、
成長する過程で少しずつ新しい世界、文化、
あらゆる人種の人たちと出会い、交流していくことで
父の思想とは決別し、
平和的で非暴力を望む道へと進んで行くことになります。

そして彼はこう言います。

「憎しみの中に育っても、『選択』することはできる」と。

彼の経験してきた苦労は計り知れません。
でも私たちもきっとどういった環境で育ってきても
自分で自分の道を「選択」することができるんだということに
とても力強いメッセージを感じました。

今、どんな状況であろうとも、
今、思うようにいかなくても、
今、人生を悲観するようなことがあっても
それでもこの先の道は自分で「選択」することができる。

自分で未来をデザインしていくことはできる。

だから、あきらめずに、流されずに、
強い信念を持って続けていくことが
大事なんだと思わされます。